社長挨拶
変えないために、変わる。
熱を操り、次の100年を灯す「人」を守り抜くために。

2026年、私たち林田保温工業株式会社は創業100周年という大きな節目を迎えます。大正15年の創業以来、私たちは一貫して「熱」と向き合い続けてきました。軽量保温材の研究から始まった私たちの歩みは、時代の変化と共に、材料の製造から施工までをトータルに手掛ける熱絶縁のスペシャリストへと進化を遂げてまいりました。
1世紀という長い年月、激動の時代を乗り越え、暖簾を守り続けてこられたのは、ひとえに信頼を寄せてくださるお客様と、現場で汗を流し技術を磨き続けてくれた職人たちのおかげです。この場を借りて、深く感謝申し上げます。
就任の覚悟と改革への決意
私は2025年4月、第4代代表取締役に就任いたしました。創業当初の景色を知らない私が、この歴史あるバトンを受け取るにあたり、胸にあったのは「希望」よりもむしろ「重責」でした。
「この会社を、私の代で終わらせてはならない」
この危機感こそが、私の経営の原点です。
就任して目の当たりにしたのは、良くも悪くも「昔ながら」の体制でした。職人の「勘」と「経験」に頼り切った現場、アナログな管理手法。それは長年、私たちの強みでしたが、変化の激しい現代においては、会社存続のリスクにもなり得ます。だからこそ私は、「変わらないために、変わる」ことを決意しました。
これまでの「ナァナァな古き良き慣習」を見直し、デジタル技術や公正な評価制度を導入することで、会社としての足腰を鍛え直す。それが、従業員とその家族の生活を守り抜く唯一の道だと信じているからです。
林田保温工業の誇りと技術

私たちの主力事業である「保温工事(熱絶縁業)」は、決して派手な仕事ではありません。しかし、化学・食品プラントや地域のランドマーク、そして皆様の日常を支えるエネルギー設備が安全に稼働し、無駄なく機能するためにはなくてはならない仕事です。配管やダクト、機器類に適切な「熱」の管理を施すことで、日々の産業活動や快適な環境を黒子として支える。それが私たちの誇りであり、社会に対する責任でもあります。
その責任を全うするため、私たちは技術と設備への投資を惜しみません。自社内には大型三本ロールや長尺コイル自動切断機などの高度な板金加工設備を保有し、1級熱絶縁施工技能士をはじめとする熟練の技術者が揃っています。 素材の研究から始まった原点を忘れず、常に最適な施工品質を追求する姿勢は、大手ビールメーカー様やガス会社様など、日本を代表する企業様との長年にわたる取引実績に繋がっています。この積み重ねてきたノウハウこそが、他社には真似できない私たちの差別化の源泉です。
人を大切にする企業文化

創業以来、私たちが守り続けてきたのは「確かな施工品質」という一点です。どんなに時代が変わり、管理手法がデジタルになっても、現場で手を動かすのは「人」です。 私は、職人が安心して技術向上に専念できる環境(仕組み)を整えることこそが、社長の仕事だと考えています。
技術の継承は、人を愛することから始まります。私たちは、社員一人ひとりが「ここで働いてよかった」「この会社なら信頼できる」と心から思える環境づくりに、何よりも力を注いでいます。原則17時退社・残業ほぼなしというスタイルを確立しているのは、社員に家族や自分自身の時間を何よりも大切にしてほしいという私の強い想いの表れです。また、未経験の方であっても、ベテランの技を間近で見ながら一歩ずつ成長できる教育体制を整え、共に働く仲間を家族のような温かさで迎えたいと考えています。
未来へ
「ここなら長く働ける」。そう思っていただけるよう、私は臆病なまでの慎重さでリスクを見つめ、同時に大胆な改革を進めてまいります。
私たちの仕事は、表舞台で目立つものではありません。しかし、私たちが手を加えた設備が動く限り、この社会の快適さは守られます。
この「誇り高き裏方」として、技術と信頼を次の100年へと繋いでいく。生まれ変わる林田保温工業株式会社に、どうぞご期待ください。
代表取締役社長
林田 萌聖
